上皇ご夫妻、お忍びで展覧会鑑賞 集まった人たちに会釈

多田晃子

 上皇ご夫妻は20日、東京・丸の内の東京ステーションギャラリーを私的に訪れ、開催中の展覧会「佐伯祐三 自画像としての風景」を鑑賞した。ご夫妻は東京駅前や駅構内に集まった大勢の人々の前を約100メートルほど歩き、声掛けに会釈をするなどして応えた。

 横浜市から子ども連れの友人と定期観光バスに乗りに来た主婦(41)は、車で通過するご夫妻を見て「優しそうな笑顔でお元気そうでした。今日はいい一日になりそうです」と話した。

 関係者によると、ご夫妻は今年生誕125年を迎える佐伯氏の作品に興味があり、休館日に鑑賞した。上皇さまはその後、皇居内の生物学研究所で、長年続けているハゼ科魚類の分類についての研究に取り組んだ。(多田晃子)

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