スイセンの球根をタマネギと間違えてカレーを調理 家族3人が食中毒
林瞬
茨城県は20日、阿見町の10歳未満~40代の男性3人がスイセンの球根を誤って食べて腹痛やのどの痛みを訴え、食中毒と断定した、と発表した。
県生活衛生課によると、家族のうち1人が、知人から観賞用としてスイセンの球根を譲り受けたが、その情報を共有していなかった。
18日午後0時45分ごろ、別の1人がタマネギと間違えてカレーの具材として調理し、家族4人で食べたという。午後1時ごろに3人が腹痛やのどの痛みを発症。保健所が残ったカレーや球根を調べたところ、有毒成分リコリンが検出された。3人の症状はいずれも軽症で、既に回復しているという。
厚生労働省によると、スイセンは、タマネギの他にもニラ、ノビルと間違えやすく、食後30分以内で吐き気や頭痛などの症状が出るという。2012~21年に62件の食中毒が発生し、死亡に至ったケースも1件あった。
同課の担当者は「確実に食用と分からないものは食べないでほしい」と話している。(林瞬)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。