トラの開幕投手は青柳晃洋 在阪アナが「取材しやすい」と語る魅力は
阪神タイガースの中継などでおなじみの朝日放送テレビ・高野純一アナウンサーと、朝日新聞スポーツ部のトラ番記者が定期的に語る「虎バン主義」。今回は、開幕投手に決まった青柳晃洋投手について、そしてペナントレースについて語りました。
大坂 いよいよ31日にセ・リーグが開幕します。阪神は青柳投手が開幕投手に決まりました。昨季も指名されながら新型コロナ陽性で投げられず、プロ8年目で初となります。
高野 2年連続で13勝と防御率2点台。ここまで安定している投手はいないから、順当だと思います。ただ対戦相手も制球が良くなっているのがわかっているし、また新しい戦いになるでしょうね。
大坂 打たせて取るタイプですしね。
高野 あとはとにかく明るいキャラクターがいいですよね。これだけの実績があっても変わらない。
大坂 母子家庭で育ったこともあり、社会貢献活動にも力を入れています。子どもの頃から頻繁に道具を買ってもらえる環境ではなく、高校では一つのグラブを使い続けたそう。地元・横浜市の少年野球チームに、野球道具を寄付しようと、シーズン中から動いていました。
高野 今年から自主トレーニングを村上頌樹投手、岡留英貴投手らと一緒にやりました。球場や宿泊、食事の手配など、後輩たちの面倒を見る立場になったんだと感慨深いです。
大坂 今年から背番号も変わり、「50」から「17」になりました。キャンプ序盤は前につけていた岩貞祐太投手から「借りてきた感じ」と言っていましたが、だいぶ見慣れてきました。
高野 少年野球チームと帝京大の時につけていた思い出の番号に変えるのも、青柳さんらしいです。ABC解説者である矢野燿大・前監督も2年連続最多勝を取った番号を「普通変えへんで」と笑っていました。
大坂 青柳投手が目標としているのが15勝です。
高野 昨季の夏場に勝てなかったのは青柳投手の問題だけではないです。だからこそ打線が援護できれば可能性はあるでしょう。あと、「昨季は中村(悠平、ヤクルト)や木下(拓哉、中日)といった捕手に打たれた」という言葉が印象に残っています。俯瞰(ふかん)して見ているんだなと。
大坂 青柳投手が出遅れた昨季、チームは開幕から9連敗とつまずきました。今年はまず、エースで白星発進を期待したいです。
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