中国はウクライナ侵攻とどう向き合ってきたか 「中立」に揺らぎも

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北京=高田正幸
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 中国の習近平(シーチンピン)国家主席は20日、ウクライナ侵攻が始まってから初となるロシア訪問を始めた。中国は1年余り、ロシアに制裁を加えてウクライナを支援する米欧とは一線を引く「中立」路線を強調してきたが、この間には微妙な揺れ動きもあった。今回の訪ロで習氏は、どんな姿勢を打ち出そうとしているのか。

 ロシアによるウクライナ侵攻が始まった翌日の昨年2月25日、習氏はプーチン氏と電話協議した。習氏は中国の立ち位置について「理非曲直(道理にかなっているかどうか)によって立場を決定する」とあいまいな言い方で説明した。

 この3週間前、2人は北京で会談し、「両国の協力に制限はない」と誓ったばかりだ。中国がロシアの支援にまわることへの懸念は米欧で根強く、習氏の言葉には批判の矢面に立つことに警戒感がにじんでいた。中国は国連の対ロ非難決議でも、反対票を投じるのではなく棄権を選んだ。

 ただ、対ロ批判に加わらない…

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