13人の「先生」の今後は? 特別支援学校生と暮らし、見守る指導員

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小野智美
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現場へ! どうなる寄宿舎

 栃木県那須塩原市の県立那須特別支援学校の寄宿舎では、指導員13人が生徒と生活をともにする。生徒は普段、「先生」と呼ぶ。各生徒に担当の先生がつくが、3交代勤務なので「みんなでみる」が基本だ。

 2022年9月。高1の佑太君(16)は食後の歯磨きの後、部屋に戻ってトランプを取り出し、隣にいた担当の川﨑昌央先生(48)をちらりと見た。川﨑先生は佑太君の考えていることがわかった。「行っておいで」と促した。

 隣室では友達が菅井祐亮先生(43)と談笑していた。佑太君は「一緒に遊ぼう」の一言が言い出せない。部屋にやってきた佑太君を見て菅井先生も笑顔を向けながら、助け舟は出さない。佑太君はいったん退却。待っていた川﨑先生に目で訴えるが、川﨑先生は明るい口調で「ちゃんと言ってきて」。

 再度、隣室へ。「トランプ…

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