「貴重な学びの場残したい」 寄宿舎存続求め、親たちは街頭に立った

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小野智美
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現場へ! どうなる寄宿舎

 強い日差しが照りつけ、気温は35度に迫っていた。2022年7月2日、栃木県那須塩原市で鈴木美由紀さん(48)は声を張り上げた。「寄宿舎存続の署名にご協力、お願いします」

 鈴木さんは、同市にある県立那須特別支援学校の保護者会の代表を務める。高等部1年の次男、悠希君(16)を卒業前に同校の寄宿舎に入れたいと願っていた。

 だが、21年11月、学校から届いた1枚の通知に目を疑った。那須、栃木(栃木市)両特別支援学校の寄宿舎を23年3月末で廃止するという内容だった。両校の寄宿舎とも築40年以上で老朽化が著しく、自宅が遠い生徒にはスクールバスを確保するという。寝耳に水だった。

 鈴木さんら保護者は約7千筆…

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