NY株、382ドル値上がり でも一部銀行株は急落 金融不安が続く

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ニューヨーク=真海喬生
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 20日のニューヨーク株式市場は、主要企業でつくるダウ工業株平均が382ドル値上がりした。スイスの金融大手UBSがクレディ・スイス・グループの買収を決めたことが投資家に好感され、株式が買われた。一方で、一部の米銀の経営不安は収まらず、この日も株価は大幅に下落。市場では銀行経営や金融システムに対する懸念が続いている。

 ダウの終値は、前週末より382・60ドル(1・20%)高い3万2244・58ドルだった。経営状況が問題視されていたクレディがUBSに買収されることが決まり、金融不安が和らいだとの見方から欧州市場で主な株価指数が1%ほど上昇。この流れを米国市場も引き継いだ。銀行株も全体としては値上がりした。

 だが、先週、米大手の11銀行が計300億ドル(約4兆円)を預金して支援すると発表した米ファーストリパブリック・バンクの株価は47%超と大幅に値下がりした。米シリコンバレーバンクの問題が大きくなる前と比べると株価は10分の1だ。

 米紙ウォールストリート・ジ…

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