新型コロナウイルスの起源をめぐって、バイデン米大統領は20日、米情報機関が集めた関連情報を機密解除して公開するよう求める法案に署名した。情報機関は今後一定の情報を開示するとみられるが、動物を介して人に感染した説と、ウイルスが中国の研究所から流出した説とで見解が割れており、決定的な情報が出てくる可能性は低い。
バイデン氏の署名で成立した法律は、米国の情報機関を統括する国家情報長官室に対し、コロナの起源や、研究中のウイルスが流出した可能性を指摘されている中国の武漢ウイルス研究所に関連する情報について、90日以内にすべて機密解除するよう求めている。
法案は共和党が主導し、民主党も賛成して上下院で可決されていた。バイデン氏はこれまで法案に署名するかの見解を示してこなかった。
バイデン氏は20日の声明で、国家の安全保障上、開示すると支障があるものなどを除き「可能な限り多くの情報を機密解除して共有する予定だ」と述べた。
「アメリカ政府内で一致した見解なし」
米中央情報局(CIA)や国…

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