クック諸島を広島G7サミットに招待 林外相「気候変動などで協力」

岸田政権

上地一姫
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 クック諸島を訪問中の林芳正外相は20日(日本時間21日午前)、ブラウン首相兼外相と会談し、5月に広島で開く主要7カ国首脳会議G7サミット)への招待を伝えた。ブラウン首相からは参加の意思が示された。法の支配に基づく「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の実現に向け連携を強める。

 クック諸島は、南太平洋の島国などが集まる国際機関「太平洋諸島フォーラム(PIF)」の議長を務める。林氏は会談後、記者団に「エネルギーや食料安全保障、気候変動などの課題はG7のみならず、グローバルサウスと呼ばれる国々を含めた国際社会で幅広く協力していくことが不可欠だ」と、招待のねらいを説明した。ブラウン首相は「議論に積極的に貢献したい」と応じたという。

 林氏は19日にはソロモン諸島を訪問。ソガバレ首相と会談し、日本政府による東京電力福島第一原発の処理水を海洋放出する方針について説明した。ソガバレ首相は「引き続き日本が透明性をもって情報提供し、IAEAによる評価を含め科学的に安全性が確保されることを期待する」と返答したという。(上地一姫)

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