北朝鮮はなぜミサイルを撃ち続けるのか 韓国の担当閣僚インタビュー
ソウル=稲田清英
韓国の対北朝鮮政策を担う権寧世(クォンヨンセ)統一相が、22日からの訪日を前に朝日新聞の単独インタビューに応じた。北朝鮮が、米中両国の対立やロシアのウクライナ侵攻などの国際情勢の変化に「便乗」し、核・ミサイル開発を「国際的な脅威」と呼べる水準にまで進めているとの見方を示した。
記事の後に、インタビュー要旨があります
尹錫悦(ユンソンニョル)政権は圧力によって非核化に向けた対話の場に呼び込む政策をとるが、「(北朝鮮は)全く応じていない」という。
韓国統一省によると、権氏は22~25日に日本に滞在する。対北朝鮮政策での協力などについて、日本政府関係者らと意見交換する。
70発撃った北朝鮮、弾道ミサイルの技術力は
北朝鮮は昨年、過去最多の約70発の弾道ミサイルを発射。比較的短い距離で範囲を限って攻撃する「戦術核」の実戦配備や、米本土が射程に入る大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を進めているとみられる。
権氏は北朝鮮のミサイル技術…
- 【視点】
核・ミサイル開発が内政要因だという分析は面白いですが、だとするとこうも多種多様で、北朝鮮の科学技術・工業水準からすると相当ハードルの高いミサイル開発を続けることが説明できない気がします。 少なくとも外形的には、北朝鮮はかなり実戦的な核戦力