米マイアミのローンデポ・パークで行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝で、劇的な勝ち方をした日本代表「侍ジャパン」。3点ビハインドの重苦しい空気を変えたのは、4番に座った吉田正尚(29)の一発だった。
「最後は自分を信じて、強い気持ちで打席に臨んだ」
七回2死一、二塁。内角低めに沈む変化球を右手1本ですくい上げた。打球は、右翼ポール際へスタンドイン。3―3の同点に追いつく本塁打となった。日本はこの一発で息を吹き返した。
2015年秋のドラフト1位でオリックスに入団した。20年から2年連続で首位打者となり、21、22年は最高出塁率のタイトルを獲得。そんな日本屈指の左打者は、打撃をよく「生き物」に例える。
「(二度と)同じことが野球…

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