キーウ訪問、電撃?予告? 各国首脳の選択は 情報漏れのパターンも

有料記事ウクライナ情勢

多鹿ちなみ 藤原学思
[PR]

 岸田文雄首相のキーウ訪問は、到着前に報じられ、その後に日本外務省が訪問を発表する形となった。

 これまでキーウ入りした各国の首脳は「電撃」だったのか、それとも予告していたのか。

 岸田首相がポーランド東部プシェミシルの駅で列車に乗り込む姿が伝えられたのは日本時間21日午前11時半ごろ。日本テレビやNHKが速報した。政府は午後0時15分にウクライナ訪問を発表した。

 プシェミシルは外国からキーウ入りする際の拠点となる駅で、キーウ行き夜行列車の発着駅でもある。

 今年2月20日にキーウ入りしたバイデン米大統領もこの駅を拠点にし、10時間かけて列車で「電撃訪問」した。

文字通りの「電撃訪問」 バイデン氏やジョンソン氏

 米政府が事前に公表していた予定は、ポーランドの訪問だった。だが、出国をひそかに前倒ししてウクライナ入り。現地の午前10時過ぎごろから、地元メディアなどがバイデン氏の訪問情報を報じ始めた。

 実際の到着は午前8時ごろで、訪問が正式発表されたのは、ゼレンスキー大統領との首脳会談などを終えたあと。滞在は5時間ほどだった。

 主要7カ国(G7)の首脳の中で最初にキーウを訪れたのは、英国のジョンソン首相(当時)だ。

 侵攻から1カ月あまり後の昨年4月9日、ゼレンスキー氏との会談がキーウで始まったことを、ウクライナ大統領府のシビガ副長官がSNSに投稿したことで判明した。ウクライナのウニアン通信などによると、事前の発表はなく、これも「電撃訪問」にあたる。当時はキーウ近郊からロシア軍が撤退したばかりで、慎重に安全確保する必要があったとみられる。

 AFP通信によるとその後の5月8日、カナダのトルドー首相も事前の告知なく訪問。キーウ近郊イルピンの市長が、トルドー氏と面会したことをSNSに投稿して明らかになった。

 6月にマクロン仏大統領、ショルツ独首相、ドラギ伊首相(当時)が一緒に電車でキーウ入りした際も事前に公表されていなかった。

駅で出迎えられる例も……

 一方、事前にキーウ入りを公表したり、情報が漏れたりしていたケースもある。

 一例は欧州連合(EU)のフォンデアライエン欧州委員長だ。

 ロイター通信によると、EU…

この記事は有料記事です。残り431文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

書籍「ウクライナ侵攻 10の焦点」が発売中

書籍「ウクライナ侵攻 10の焦点」が発売中

1年余のウクライナ取材の集大成となる「検証 ウクライナ侵攻10の焦点」が発売中。朝日新聞出版、1870円(税込み)。※「朝日新聞出版」のサイトへ遷移します。[もっと見る]