岸田首相、キーウを電撃訪問 現職首相の戦地訪問は極めて異例

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ニューデリー=鬼原民幸
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 岸田文雄首相は21日、ロシアによる侵攻が続くウクライナの首都キーウを訪問した。ゼレンスキー大統領と初めて対面で会談する。政府は安全確保のため、ウクライナの訪問は公表していなかった。極秘裏に準備を進め、電撃訪問を実現させた。現職首相が戦闘が行われている国を訪問するのは極めて異例だ。

 首相はインドの首都ニューデリーに向け19日に日本を発ち、20日にモディ首相と会談した。首相の日程について政府は21日にニューデリーを出発し、22日未明に日本に帰国すると説明していた。

 しかし、政府は21日午後0時15分、ウクライナ訪問とゼレンスキー氏との首脳会談を突然発表した。詳細な日程などは明らかになっていないものの、首相はニューデリーから民間のチャーター機でポーランドに向かい、列車でウクライナに入った。

 自民党幹部によると、日本時…

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    藤田直央
    (朝日新聞編集委員=政治、外交、憲法)
    2023年3月21日22時45分 投稿
    【視点】

    日本の首相としては異例ずくめの岸田氏のキーウ訪問ですが、そこまでして日本がウクライナ側に立つ大義名分は何か。5月のG7広島サミット、その先の国際秩序の回復に向け、岸田氏や外相の林氏が最近盛んに口にしているのが「法の支配」です。ゼレンスキー氏