岸田文雄首相がウクライナ入りした21日、ロシアのモスクワには中国の習近平(シーチンピン)国家主席が訪れていた。欧米メディアは、アジアの2カ国の首脳が、侵攻する国と侵攻される国を結果的にそれぞれ同時に訪れたことに着目。それぞれの会談が対照的だったとして「アジアにおける姿勢の違いを浮き彫りにした」と評している。
「アジアの指導者2人で見え方が真っ二つに分かれた」。米ワシントン・ポストは、習氏がプーチン大統領と会談している最中に岸田氏がウクライナを訪問したことについて、こう伝えた。
岸田氏のキーウ訪問は「第2次大戦後、戦争が起きている地域を日本の首相として初めて」かつ「G7の首脳として最後」と報道。そのうえで、日本について「自己主張を高め続ける中国に目を向けつつ、ロシアに対抗する西側を味方にしたアジアのリーダーだと示す努力をしている」とした。
「違い浮き彫り」「地域のライバル」… 中国メディアの報道は
米CNNは、岸田氏が「習氏…

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