自民党と台湾与党、台北で「安全保障対話」 初めて対面で協議
台北=石田耕一郎
自民党と台湾の与党・民進党による安全保障対話が21日、台北市で開かれた。日本側は、党外交部会長の堀井巌参院議員と党国防部会長の国場幸之助衆院議員が出席した。堀井氏は協議の冒頭で、「フェイクニュース対策や空域の安全保障などについて、協力を進めたい」と述べた。
協議は日台の与党が「外務・防衛2プラス2」と呼ぶ枠組みで、2021年8月にオンラインで始まった。今回は3回目で、初めて対面で協議した。
台湾側の説明では、この日は日台間で実現可能な安全保障協力の具体案のほか、台湾のTPP(環太平洋経済連携協定)加入などについても意見交換した。日本側からは国家安全保障戦略など安保3文書について説明し、次回は日本で開催することで合意したという。
3回の協議すべてに出席した民進党の政策会(政調会)幹部、羅致政・立法委員(国会議員)は「今日は実質的な話し合いができた。協議を続けて将来の具体的な協力につなげたい」と語った。(台北=石田耕一郎)
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