人と里山の結びつき再生を 木に価値よみがえらせる取り組みとは
前田智
木をまきや炭に加工することが少なくなり、人が入ることが減った里山。生物多様性の低下など環境にも影響が出ているという。新たな視点から価値をよみがえらせ、人と里山の結びつきを取り戻そうとする動きが始まっている。
兵庫県加古川市の里山に2月下旬、地元や神戸市などの住民、研究者や学生らが集まった。里山の木を根付きで掘り取って植木として販売する「山採りビジネス」の講習会だ。
講師を務めたのは、土づくりや緑の環境設計などを手がける西山雄太さん(39)=同県姫路市。ヒイラギやアオダモなどの樹種、どんな形の木が庭木に使いやすいかなどを解説し、木の掘り取りを実演した。
山採りによる里山再生は、西…