住宅地価、駅近人気で郊外上昇 価格高騰、共働きでも「手が出ない」

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高橋豪 松岡大将 三輪さち子
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 住宅ローン金利が低い水準で推移していることから、住宅需要は堅調で、都心部や便利な郊外の地価が上がっている。国土交通省が22日に発表した公示地価で、住宅地の全国平均は1・4%上昇した。

 奈良市の近鉄・大和西大寺駅南側の上昇幅は10・3%と、前年の4・3%を大幅に上回った。大阪圏の住宅地で最も上昇率が高い。京都や大阪などへ向かう近鉄3路線が乗り入れ、1日約4万人が使う。近鉄不動産(大阪市)は飲食店などが入る商業施設を4月に開業する。

 2年前、同駅南にマンションを建設した関電不動産開発(大阪市)の担当者は「利便性が高く人気。まだまだ開発の余地がある」と話す。家族向けの分譲価格は4千万円台。大阪市中心部で同じ広さなら6千万円を超える。

高騰しても続く需要

 不動産経済研究所によると…

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    中川透
    (朝日新聞編集委員=経済、暮らしとお金)
    2023年3月23日9時4分 投稿
    【視点】

     首都圏のマンション価格が年収の何倍かを示す「年収倍率」は、2012年の6・0倍から21年に7・5倍になりました(国土交通省)。長年の低金利によって、より高い住宅に手が届くようになった一方で、住宅ローンの負債残高も増える傾向です。  理想