あの人気漫画の主人公たちが喫茶店の壁に きっかけは矢吹丈だった
鵜飼真
ちばてつや、さいとう・たかを、浦沢直樹、やなせたかし……。大物漫画家をはじめ、若手やそれほど有名ではない国内外の漫画家ら計約150人が、代表作のキャラクターなどを店内の壁いっぱいに油性ペンで描き、署名した「サインの壁」が、京都の新名所になっている。
京都市中京区の「前田珈琲(コーヒー)マンガミュージアム店」。小学校の旧校舎を利用したレトロな店内の壁には、アンパンマン、ゴルゴ13、島耕作、おぼっちゃまくん、はじめの一歩、包丁人味平など見覚えのある漫画の主人公たちが所狭しと描かれている。そばには作者の署名も。
京都精華大国際マンガ研究センター特任准教授の伊藤遊さんによると、最初に壁に描いたのはちばてつやさん。京都国際マンガミュージアムと店のオープンから一月半後の2007年1月7日、イベントでミュージアムに招かれたちばさんは、店に立ち寄った。
ちばさんは壁に矢吹丈を描くときにひどくためらわれたと振り返ります。その訳は……。
伊藤さんらが「記念に何かか…