秘密裏に進んだ首相キーウ訪問 駅の様子報道でも「情報管理は万全」

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楢崎貴司
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 岸田文雄首相のウクライナ電撃訪問は、現地でどのような経緯をたどったのか。

 松野博一官房長官は22日の参院予算委員会で、今回の行程の一部を明かした。

 首相らは、訪問先のインドからポーランド南東部ジェシュフの空港までチャーター機で移動。その後は列車などを使い、陸路でキーウに向かった。ウクライナ国内での警護について、松野氏は「通常の警察警護要員による警護ではなく、軍事的な観点を含めた警護が必要な状況」とした上で、「ロシア軍による攻撃についての情報の入手、情報に基づく避難を含め、ウクライナ政府が全面的に責任を負って実施した」と説明した。政府関係者によると、首相のウクライナ訪問はロシア側に事前通告したという。

 日本政府のこれまでの発表によると、首相は21日午後(日本時間同日夜)、キーウ近郊のブチャを訪れ、ロシア軍に殺された犠牲者に献花した。その後、キーウに移動し、ゼレンスキー大統領と首脳会談に臨んだ。会談は共同記者会見をはさみ、ワーキングディナー(夕食会)を含めて約2時間40分に及んだ。首相はキーウを出発すると、日本時間の22日午後にポーランドに戻った。

 今回の訪問について政府は…

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