第50回「憧れるのはやめよう」届いた大谷翔平の言葉 一丸でつかんだ世界一

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マイアミ=山口史朗
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 真っ向勝負――。日本の大谷翔平(28)=エンゼルス=が、160キロの直球で米国の主将を追い込んだ。

 1点リードの九回2死、右打席にエンゼルスの同僚マイク・トラウト(31)を迎えていた。大リーグで歴代10指に入るとも言われる強打の外野手だ。

 フルカウントから外角へ大きく横滑りするスライダーを決め球に選んだ。昨季、大リーグで15勝を挙げた「宝刀」でバットに空を切らせた。チームの世界一を決める奪三振に、「間違いなく、今までの中でベストな瞬間」。帽子を脱ぎ捨てて仲間と抱き合った。

 トラウトは「すべての野球ファンが(大谷との)対戦を望んでいた。1回戦は彼の勝ちだ」と振り返った。

トラウトは雲の上の存在ではなくなった

 大谷にとってトラウトは特別な存在だ。

 2017年12月。日本ハム…

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