30年ぶりセンバツ出場の氷見、山梨学院と対戦へ 両監督に聞く

朝倉義統
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 第95回記念選抜高校野球大会に21世紀枠で30年ぶりに出場する氷見は、山梨学院(山梨)と対戦する。23日に予定されていた試合は、天候不良の予報のため24日に順延となった。氷見・村井実監督(59)と山梨学院・吉田洸二監督(53)がそれぞれ代表取材に応じ、相手チームの印象や理想の試合展開、意気込みを語った。紙上対談の形式で紹介する。

 ――相手校の印象は

 村井監督 18日の試合をスタンドで観戦したが、走攻守すべてにおいて能力の高いチーム。特に10安打と打撃力が目を引いた。選手は、この打線に対応するため、自分たちにできることを探して練習を積んでいる。

 吉田監督 21世紀枠での出場といえども、昨秋の富山県大会で優勝し、北信越大会でも1勝を挙げている。エースの青野拓海投手が投打の大黒柱というイメージがある。

 ――どんな試合展開に

 村井監督 青野が粘って、ロースコアの接戦に持ち込み、少ないチャンスを確実に生かして勝ちたい。

 吉田監督 先行して逃げ切りたい。うちは既に甲子園で1勝しているので、その勢いのまま勝ちたい。

 ――注目の相手選手は

 村井監督 林謙吾投手。とてもピッチングがうまい。特に変化球と緩急の付け方に優れている。対策の打撃練習をしている。

 吉田監督 やはり青野投手。良い投手だと聞いており、冬を越えてさらに進化していれば、厳しい戦いになると予想している。

 ――チームの状態は

 村井監督 相次いだ体調不良者も17日までに全員戻り、そろって練習ができている。けが人もなく、順調に仕上がっていると思う。

 吉田監督 初戦で完投したエースの林を含め、全選手が体力的、精神的なコンディションの調整もうまくできている。

 ――意気込みを

 村井監督 きっちり対策して戦いたい。準備はできており、不安はない。甲子園という舞台で、高いレベルの野球ができることを私も選手も楽しみたい。

 吉田監督 開幕戦で久しぶりに甲子園の初戦を突破し、チームを覆っていた重いものからようやく脱した。氷見戦でも持っている実力を十分に発揮したい。(朝倉義統)

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