米の最強打線及ばず「これが現実」 3三振のトラウト「彼の勝ちだ」

マイアミ=遠田寛生
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(WBC決勝 21日、日本代表3―2米国代表)

 米国はあと1本が出ずに2連覇を逃した。準々決勝と準決勝で計23得点し、「史上最強」の呼び声もあった強力打線の得点は2本のソロ本塁打によるもののみ。七、九回は先頭打者が出塁したが、併殺打などで好機をつぶした。

 大会前に主将のマイク・トラウト(エンゼルス)が「優勝以外は失敗」と宣言するなど、頂点だけを目指してきた。他国・地域の見たことがない投手に対応できるよう、ドジャースの分析担当にサポートをお願いしてきた。この日も、映像などで日本先発の今永をしっかり研究していた。

 しかし、日本の細かな継投は捕まえきれなかった。頼みのトラウトは3三振。2点を追う七回無死一、二塁では右飛に倒れた。

 最終打席は大谷の横に曲がるスライダーに空振り三振した。試合後は米メディアの質問につらい心境を吐露しつつ、「すべての野球ファンが(大谷との)対戦を望んでいた。1回戦は彼の勝ちだ」と振り絞った。

 デローサ監督は「これが現実。大きな局面で登板した大谷が闘う姿を、全世界が目の当たりにした」。そして「同じチームに所属する世界最高の2選手が、九回2死で勝負する。これ以上ないほど素晴らしい試合だった。ただ、マイク(・トラウト)が本塁打を放つところを見たかった」と悔しがっていた。(マイアミ=遠田寛生)

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