知らない風景なのに懐かしい? 宮崎駿監督のアニメが持つ力

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高久潤
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 日本のアニメや漫画は世界中で人気だが、中東イスラエルも例外ではない。繁華街に足を運べば作品やキャラクターのグッズを売る専門店がある。コスプレ(仮装)用の衣装、メイク用品も売られている。

 3月、イスラエル最大級のアニメ・漫画イベント「ハルコン」があった。「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」など、私も好きなキャラクターに扮した人でにぎわっているのがうれしい。印象に残ったのは、宮崎駿監督のアニメ「魔女の宅急便」の主人公の仮装をしていた高校生シビさん(15)だ。

 「となりのトトロ」などを例に挙げ、宮崎アニメは「描かれる風景に懐かしさを感じるから好き」という。なるほど、とメモを取っていたが、ちょっと待った。ここはイスラエル。オリーブの木が生え、南部は砂漠。日本と違う。「懐かしい」?

 「私の家族はもともと、旧ソ…

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