FRB、0.25%利上げを決定 米銀破綻もインフレ抑制を優先

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ワシントン=榊原謙
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 米国の中央銀行にあたる米連邦準備制度理事会(FRB)は22日、0・25%幅の利上げを決めた。利上げはこれで9会合連続で、上げ幅は前回から維持した。米銀2行の経営破綻(はたん)に端を発する金融不安はなおくすぶるが、激しい物価高(インフレ)への対応も欠かせないと判断したもようだ。

 21~22日にあった米連邦公開市場委員会(FOMC)で決めた。今回の決定で政策金利は2007年以来の4・75~5・0%に高まる。世の中の様々な貸出金利も連動して高まることで、企業や個人の投資や消費が減速し、インフレ圧力が緩むことをFRBは期待している。

 また、FRBが同日更新した年末の政策金利水準の見通しは5・1%程度で前回から変わらなかった。0・25%幅の利上げをあと1回程度見込んでいるとみられる。

 インフレの抑制に向け、FR…

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