保守3分裂の徳島知事選に4人が立候補 自民県連は現職推薦
杉田基
統一地方選が23日スタートし、9道府県の知事選が告示された。投開票は4月9日。
徳島県知事選には、無所属新顔で前参院議員の三木亨氏(55)、共産党の新顔で党県書記長の古田元則氏(75)、無所属新顔で前衆院議員の後藤田正純氏(53)、無所属現職の飯泉嘉門氏(62)の計4人が立候補を届け出た。
三木、後藤田両氏は自民党の国会議員を任期途中で辞職し、知事選へ転じた。飯泉氏は同党県連の推薦を受けており、保守3分裂の様相となった。
総務官僚出身で、2003年の知事選で初当選した飯泉氏は、前回知事選で多選を批判する元県議に3万6千票差まで迫られ、自民党県連の幹部は勇退を促した。だが、6選に挑む飯泉氏の意思は固く、県連は最終的に「確かな人材」として推薦を決めた。
一方、飯泉氏の多選を批判してきた反知事派は候補の一本化に失敗。かねて県政に関心を抱いていた三木、後藤田両氏がともに並び立ち、自民系が複雑に割れる形になった。(杉田基)
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