登板1時間後につかんだ契約 WBCがもたらした野球界の「勝利」
野球の国・地域別対抗戦「第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)」は21日、日本の3大会ぶりの優勝で幕を閉じた。決勝の九回2死で、大谷翔平が投手、米国のマイク・トラウト(ともにエンゼルス)が打者として対戦するなど、記憶に残る場面は多かった。
新型コロナウイルスの感染拡大で6年ぶりの開催となった大会は、世界でどのような受け止められ方をしたのか。関係者に話を聞いた。
初の4強入りを果たしたメキシコ代表。ベンジー・ヒル監督は20日、準決勝で日本代表に敗れた後、悔しさをにじませつつも言った。
「今日は野球界の勝利」
代表チームの活躍は、メキシコ国内でのいいアピールになったという。「(開幕からの)2週間ほどの戦いは、メキシコ国内外の若い選手を引きつけた。野球は再び最も重要な競技になる」
野球の代表チームが活躍すれば、子どもが自然にボールを投げ、打って、遊ぶようになる。これは日本に限らず、各国共通の話のようだ。
確かに「勝者」は多かった。この第5回大会から本大会の出場枠が16から20に拡大された。予選を勝ち抜いて初出場をかちとった英国とチェコ、ニカラグアの各代表の姿は話題になった。
「希望の星」も生まれた。ニ…
- 【視点】
今回のWBCは特別でした。それは日本が勝ったから…というわけではありません。決勝戦の最後、大谷選手とトラウト選手の勝負で締めくくられたシーンに象徴的なように、バリバリのメジャーリーガーが出場し、世界のトップ選手が出場する国別対抗戦となったか

言葉でたどる大谷翔平の軌跡
エンゼルス大谷翔平の語録集。幼少期から高校野球、日本ハム、そして大リーグまで大谷の軌跡をたどります。[もっと見る]