12年前、存亡の危機にあった相撲協会 救った人がいた その功績は

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抜井規泰
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 角界を揺るがせた八百長事件が起きた2011年のことだ。実は、大相撲は続発した不祥事とは別に、法律改正による存亡の危機にも立たされていた。そして、その危機は一人の人物によって救われる。

 ところが、大相撲を救ったその功績を、理解していない相撲協会の親方や事務方が少なくない。それどころか、協会に波風を立てた悪人かのような印象を持っている人までいる。

 起点は、「1世紀ぶり」の制度改正だった。現在の日本相撲協会は東京と大阪に存在していた相撲興行団体が合併し、1925年に財団法人として認められた。それが、制度改正で税金面などの優遇を受けられる「公益財団法人」か、優遇措置のない「一般財団法人」かを選び、組織を改編しなければならなくなった。

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