統一地方選へ、なりふり構わぬ岸田政権 旧統一教会の議論は「封印」
森岡航平 笹川翔平 高木智也 菅原普
4月23日まで1カ月にわたる統一地方選が始まった。与党は直前に打ち出した総額2兆円超の物価高対策や外交実績をアピールし、野党は安全保障政策などで政権批判を強める。地方の足場固めに力を入れる与野党が見据えるのは、岸田文雄首相の「中間評価」ともいえる衆参5補選(4月23日投開票)だ。
「新年度予算案には経済再生、成長分野への投資拡大、さらには子育て施策の充実など重要施策が盛り込まれている。一日も早く成立させたい」
春の政治決戦幕開けとなった23日、自民党の茂木敏充幹事長は大分市でマイクを握り、こう続けた。「大分で予定されている参院補選へとしっかりとつないでいきたい」。2012年の政権復帰にも触れ、「当時、統一地方選での勝利を原動力に政権を奪還した」と統一選の重要性を強調した。
勝利に向け、岸田政権はなりふり構わぬ姿勢で次々と手を打ってきた。
1週間前の17日には唐突に…

統一地方選挙・衆参補選2023年
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