初対面の翌月、33歳男性がハマった一言 「推し活」の楽しさとは

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小松隆次郎
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 病気の後遺症で、右半身が動かない。言葉も思うように発せられない。そんなハンディキャップを抱える西岡毅(つよし)さん(33)=東京都町田市=は、AKB48の向井地美音(みおん)さんを応援する。かれこれ9年超。今では「生活の中心」になっている「推し活」の楽しさとは――。

 2月28日、東京都立川市で開かれたAKB48のコンサート会場。毅さんは、母の文子(あやこ)さんと観覧していた。途中、客席内を歌いながら練り歩いた向井地さんが、少し離れた位置にいた毅さんを指さした。

 「やっぱり気づいてくれましたね。美音ちゃんに『認知』されていますから」。そう、文子さんが教えてくれた。「認知」とは、アイドルなどに名前や顔を覚えてもらうこと。ファンとしては大きな誇りだ。

 毅さんが向井地さんを応援するようになったきっかけも、ちょっとした「認知」だった。

「沼にはまった」

 最初の出会いは、2013年…

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