首相後援会の土産にG7ロゴ 野党問題視「政治活動に使えるのか?」

岸田政権

安倍龍太郎
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 日本が議長国として5月に広島で開く主要7カ国首脳会議G7サミット)のロゴは政治活動には使えないのでは――。23日の参院予算委員会で、岸田文雄首相の後援会が開いた政治資金パーティーのお土産に禁止されているはずのロゴが使われていたと、野党側が首相を追及した。

 立憲民主党田名部匡代氏が問題としたのは、19日に広島市で開催された「岸田文雄後援会新春互礼会」で、記念品として配られたまんじゅうの詰め合わせとボールペン。案内状には、会費1万円の「政治資金パーティー」であることが明示されている。

 外務省が定めたロゴの使用承認条件には「特定の政治、思想、宗教等の活動を目的とした使用はしないこと」とある。この日の予算委で、同省は「(首相側から)申請を受けて受領し、承認した」と説明。田名部氏が「承認は不適切だったのでは」と問うと、林芳正外相は「国会議員としての活動についても、主たる目的がサミットの開催機運の醸成にあると認められる」と強調した。

 首相は「後援会の活動は当然、政治活動だ」と認めたうえで「指摘をしっかり踏まえ、今後慎重に対応しなければならない点だと認識している」と述べた。(安倍龍太郎)

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