高浜4号機が25日に発電再開へ 1月にトラブルで停止 関電
松岡大将
関西電力は23日、1月にトラブルで自動停止していた高浜原発4号機(福井県高浜町、出力87万キロワット)について、24日に原子炉を起動し、25日から発電を再開すると発表した。原因とされる電気ケーブルの接触不良への対策が完了したためとしている。
4号機は1月30日、原子炉内の状況を監視する検出器が異常を示し、自動停止した。電気ケーブルの接触不良で、核分裂反応を抑える「制御棒」を保持する装置に電気が流れにくくなり、1本が炉内に落下したとみられる。施工に問題があり、電気ケーブルが別のケーブルの重みで引っ張られていたという。関電はほかのケーブルから電気を流すほか、設置のマニュアルも改定した。
4号機の自動停止は2016年以来3回目で、3号機とともに25年に運転期間40年を迎える。関電は「60年までの運転は問題ない」として、20年間の運転延長を原子力規制委員会に申請する方針を示している。(松岡大将)