朝日新聞のデータ報道がグランプリ 危険な「みえない交差点」可視化

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 一般社団法人インターネットメディア協会(JIMA)は23日、社会を動かした信頼性ある作品や活動を表彰する今年の「Internet Media Awards」のグランプリとビジュアル・コンテンツ部門賞に、全国100万件の交通事故データを見える化し、事故が多発しているのに統計から漏れている交差点があることを掘り起こした朝日新聞の企画「みえない交差点」を選んだと発表した。

 同賞は、信頼のおける情報を分かりやすく伝え、社会をよりよい方向に導いた作品や活動に光をあてようと2021年に表彰が始まった。3回目の今年は152の応募があったという。

 朝日新聞は昨年4月、警察庁が公開している全国の人身事故のデータを独自に分析し、事故発生地点をすべて掲載したマップ(https://www.asahi.com/special/jiko-kosaten/)を公開したほか、主に小さな交差点で、事故が多発しているのに統計に表れない場合があることを突き止め、「みえない交差点」と名付けて報じた。こうした技術や編集などが優れているとし「社会課題の解決に貢献している」と評した。

 報道を受け、警察庁が、小さな交差点も含めて事故多発地点を調べられる新たな解析ツールを開発し、全国の都道府県警に配布したほか、各地で小さな交差点の交通事故対策が見直されている。

 23日には東京都内で授賞式があり、朝日新聞デジタル機動報道部の山崎啓介記者が「マップが事故の減少につながってほしい。こうした報道によって、行政が持つデータがどんどん公開されるきっかけになればうれしい」と話した。

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 朝日新聞社は、交通事故がいつ、どんな場所で起きているのかを子どもたちに知ってもらうタブロイド判の教育特集「キケンをさがせ みえない交差点 for school」を、ご希望の学校に無料でお届けします。全国の人身事故データを載せた「みえない交差点」の地図で、通学路や自宅近くの危険を調べられます。応募は学校またはクラス単位で、募集ページ(http://t.asahi.com/mienai別ウインドウで開きます)からお申し込みください。

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