97歳マハティール氏が語る戦争と平和 「核保有国の首脳を広島へ」

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クアラルンプール=西村宏治 翁長忠雄
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 1925年に生まれ、7月で98歳になるマレーシアのマハティール元首相。昨年11月の総選挙で国会議員には落選したものの、SNSなどを通じて精力的な発信を続けている。

 そんなマハティール氏が2月下旬、ロシアのウクライナ侵攻は「第3次世界大戦になり得る」とブログに投稿した。

 なにが、そう思わせるのか。

 3月下旬にマレーシアに取材に訪ねると、100歳近くとは思えないしっかりした口調で、1時間余りにわたって平和や国際情勢、そして日本について語ってくれた。

マハティール・ビン・モハマド

マレーシア北部ケダ州の出身。1981~2003年、2018~20年の2度、マレーシア首相を務めた。親日家として知られ、90歳をすぎても毎年のように訪日している。

「起きない」と思っていた第3次大戦 心変わりした理由は

 ――あなたは最近、自身のブログで、ロシアのウクライナ侵攻が第3次世界大戦になりうると警告しましたね。それは、なぜなのでしょうか。

 「この種の戦争は、エスカレ…

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    副島英樹
    (朝日新聞編集委員=核問題、国際関係)
    2023年3月26日13時29分 投稿
    【視点】

    世界でいま起きている現状を、国家指導者としての豊富な政治経験を持つ人物が冷静な目で見つめると、今回のインタビューの内容になるのだと思いました。人類にとって極めて重要な内容が詰まった貴重なインタビューだと受け止めています。  マハティール氏