「燃やすごみ」4月から「燃やすしかないごみ」に 名称変更の背景は

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大坪実佳子
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 「燃やすごみ」が、「燃やすしかないごみ」に。「埋立(うめた)てごみ」は、「埋立てるしかないごみ」。京都府亀岡市は4月から、ごみの呼び方を変える。指定のごみ袋にも、新しい名称を印刷する予定だ。一体なぜか。

 市資源循環推進課によると、同市はこれまで、主に生ごみなどの「燃やすごみ」、プラスチックや缶といった「資源ごみ」、陶磁器や金属類などの「埋立てごみ」を回収してきた。古紙は、地域の自治会や子ども会などが年に数回、集団回収をしていた。

 ところが、2021年度に市が「燃やすごみ」の中身を調べると、洗えば資源ごみとして出せる弁当の空き容器やカップラーメンの容器、古紙として回収できる包装紙などが、重量ベースで約45%含まれていた。

 毎月調査している「埋立てごみ」にも、本来は資源ごみであるプラスチックなどが半分ほど混ざっていた。

 「燃やすごみ」と「埋立てごみ」の処理には毎年度約11億円かかっている。さらに、ウクライナ危機などによる電気代の高騰で、焼却処分場にかかわる電気代は、21年度のおよそ5100万円から、22年度は約1・5倍の7千万円超となる見通しだ。

このままいけば100億円かかる可能性が……

 1997年から使ってきた焼却炉は老朽化が進んでおり、10年以内に大規模な修理か、建て直しをする必要があるという。もし建て直すなら、60億円以上かかる見込みだ。

 「燃やすごみ」を減らすこと…

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