西武HD、プリンスホテルなどの売却一部中止 関係者の同意得られず
松本真弥
西武ホールディングスは23日、シンガポール政府系の投資ファンド「GIC」に売却予定だったホテルなどの計31施設のうち、5施設の譲渡を中止すると発表した。売却に必要な第三者の同意を短期間で得るのが困難だったためという。5施設は西武HDが引き続き所有・運営する。
売却を取りやめたのは、サンシャインシティプリンスホテル(東京)、志賀高原プリンスホテル(長野)、志賀高原焼額山スキー場(同)、嬬恋プリンスホテル(群馬)、嬬恋高原ゴルフ場(同)。これら5施設で約180億円の売却益を見込んでいた。残りの26施設は売却済みで、売却益は約540億円だった。
この結果、西武HDは2023年3月期の純利益の予想を790億円から540億円に引き下げた。足元の業績も踏まえたという。(松本真弥)
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