何よりも先に大関へ 霧馬山、ライバル対決制した「真摯な相撲」
清水優志
大相撲春場所12日目 霧馬山○上手投げ●豊昇龍
愚直な相撲を貫いた。
勝った方が1差で優勝争いに踏みとどまる関脇対決。霧馬山は、豊昇龍に顔を張られてもひるまず、空いた懐に低く飛び込んだ。頭を付けて前まわしを引く得意の形でじわりと攻め、最後は粘る相手を上手投げで転がした。
前へ出る足を止めなかった霧馬山と、張り差しで安易に上手を取りにいった豊昇龍。八角理事長(元横綱北勝海)は「霧馬山の方が真摯(しんし)に相撲を取っていた」と振り返った。
同じモンゴル出身の2人は幼…