電気代「安くなった実感ない」 オール電化家庭、料金を比べてみると
北川慧一
2月の消費者物価指数は前年同月比3・1%上がった。政府による電気代などの補助によって上昇率は前月より鈍化した。しかし、食料などの上昇は続いており、賃上げの恩恵も広がっていない。物価高が和らいだという実感は乏しい。
千葉県柏市に住む小沢裕子さん(43)は昨年12月分の電気料金を見て驚いた。3万6千円。オール電化のマンションのため、ガス代がかからない分、電気料金は一般家庭より高い。それでも前年同月より6割も上がっていた。
夫と小中学生の4人暮らし。冬場の使用量は1千キロワット時を超える月も少なくない。「これはまずい」と思い、電気の使い方を見直すことにした。お風呂に入る時間をまとめることで追いだきの回数を減らし、エアコンの温度設定も低めにした。
その結果、今年2月分の使用…