各地の大学が卒業式シーズンを迎えている。今年はコロナ禍による人数制限もなく、多くの大学が、久しぶりに卒業生全員参加の形で実施している。学長たちは、卒業生たちに何を語ったのか。
東京大は24日、2019年以来4年ぶりに、安田講堂で卒業生全員が参加する形で開いた。藤井輝夫総長は告辞で、コロナ禍も後押ししたインターネット上の仮想空間「メタバース」やVR(仮想現実)の普及で、他者の立場を疑似経験できる機会が増えたと指摘。「他者と問いを共有し、対話を通じて未知の課題に対処する力は、よりよい未来社会を作るうえで不可欠です」などと訴えた。
多くの学長が式辞で触れているのが、ロシアによるウクライナ侵攻だ。
ウクライナから12人の学生…