アイドルグループ「TOKIO」の元メンバーの山口達也さん（51）が、新会社を立ち上げたと明らかにした。アルコール依存症と診断されたとし、「この病気と一生付き合って行こうと決めました」としている。アルコール依存症についての講演活動や、企業向けのセミナーを開催するという。

　山口さんは、2018年に未成年に対する強制わいせつ容疑で書類送検（不起訴処分）され、20年には酒気帯び運転によるバイク事故を起こしたとして、道路交通法違反（酒気帯び運転）の疑いで現行犯逮捕、略式起訴されていた。

　会社サイトによると、新会社名は「株式会社山口達也」。アルコール依存症と向き合い、治療を続けていたという。「犯した罪を真摯（しんし）に受け止め、同じ過ちを犯さぬよう歩んでいく所存です」と19日付でコメントを発表した。

　アルコール依存症は、酒の飲み方を自らコントロールできなくなる精神の病気で、酒を飲む時間や量を制御できない▽酒をやめると手の震えや発汗などの離脱症状が出る▽飲酒中心の生活になりそれ以外のことに興味をなくす、などの症状がある。治療を受ければ回復できるとされる。診断基準に該当する人は、国内で約107万人いると推計されている。