恐竜博2023に赤ちゃん恐竜スキピオニクスが登場 内臓組織も保存

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 東京・上野の国立科学博物館で開催中の「恐竜博2023」に24日、新たに貴重な展示物が加わった。1981年にイタリア南部で発見され、現地で「チーロ」と呼ばれている赤ちゃん恐竜。肉食恐竜スキピオニクスの世界で唯一の化石という。

 孵化(ふか)して3週間未満だったと考えられ、推定全長は約50センチと小さいが、骨化石と一緒に内臓組織まで残る世界的にもまれな標本だ。気管、肝臓、胃や血管などが確認されていて、腸はひだ構造まできれいに保存されている。

 チーロは、イタリアで初めて発見された恐竜の化石。イタリアでは国宝級の扱いで、国外に出たことはなかった。同館の真鍋真副館長はこの日、会場で来場者に向け「長年イタリアに貸し出しを依頼してきた。今日ついに皆さんと一緒に見ることができてうれしい」と喜びを語った。

 展示は6月18日まで。入場は事前予約が必要。

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