4歳児が赤信号渡ろうと… 「危ない」、小学4年生がとった行動
松島研人
迷子の4歳児を近くの交番まで送り届けたとして、愛知県警瀬戸署は、瀬戸市立原山小学校4年の男子児童(10)に感謝状を贈った。
署によると、3月9日午後4時ごろ、児童が公園で遊んでいたところ、幼い男の子が公園から1人で外へ出て行くのを見かけた。「どうしたのかな」と思って後ろをついていった。男の子は200メートルほど歩いて横断歩道で立ち止まったものの、赤信号を渡ろうとしているようにみえた。
道路は交通量が多く、とっさに「危ない」と男の子を引き留めた。手を握り、そのまま近くの交番に向かった。
事情を聴いた署員がパトカーで周囲に知らせたところ、10分ほどで母親の所在が分かった。目を離した隙に男の子は公園から出て行ったのだという。
修了式のあった24日、男子児童は青山義弘署長から感謝状を受け取った。青山署長は「もし声をかけていなかったら、車にひかれていたかも知れない。勇気ある行動だった」とたたえた。児童は「これからも困った人を見かけたら助けます」と笑顔で話した。(松島研人)
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