「子ども扱いせず、話し合う」 こども家庭庁が政策づくりへ新制度

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藤崎麻里
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 子どもや若者の意見を幅広く募り、政策や制度づくりに反映する。そんな取り組みを4月に発足するこども家庭庁が始める。小倉将信こども政策相が24日の記者会見で発表し、子どもたちに参加を呼びかけた。

 こども家庭庁が発足と合わせて始める「こども若者★いけんぷらす」は、小学1年生~20代の若者をメンバーとして募集する。メンバーが選んだり同庁や関係省庁が示したりするテーマについて、子どもたちの意見を共有し、子どもに関する政策などに反映させる仕組み。

 メンバーは、政策に関する情報や説明を受けた上で、対面やオンライン、ウェブアンケート、SNSなどを通じて意見を出し、関係省庁の審議会の資料などに反映する。意見がどう反映されたか、メンバーに結果を報告する仕組みも取り入れる。

 小倉氏は会見で「子どもを子ども扱いせずに、ひとりの人間として対等に話し合い、政策をつくっていくプロセスこそが、より良い子ども政策につながっていく確信がある」と話した。

 こども家庭庁設立準備室はこ…

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    両角達平
    (日本福祉大学講師=若者政策)
    2023年3月26日18時4分 投稿
    【提案】

    国をあげてこの短期間で、ここまでの規模・質での調査と意見聴取の取り組みを実施したことは、大きな前進といえるでしょう。 今後は、調査や意見に基づいてさらに子ども・若者の声を聴く枠組みの持続性を担保することや、「子ども・若者」の中にさらに多様