電動の「ちょい乗り」、二輪より三輪が旬? 道交法改正で使いやすく

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神山純一
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 1~2人乗り程度の車両「マイクロモビリティー」が広がっている。手軽な「ちょい乗り」の手段として電動キックボードが人気を集めるが、交通事故につながる心配がある。そこで、車両の安定性をウリに、「三輪」で参入する企業も増えている。

 電動キックボードなど小回りがきく乗り物は、欧米を中心に普及が進む。高齢化が進んで新たな近距離の移動手段が求められていることや、脱炭素の意識の高まりも後押しする。ボストンコンサルティンググループによると、2021年の世界の市場規模は1千億ユーロ(約14兆円)近くに達し、30年まで年平均30%ずつ伸びる見通しという。

 人気を集める二輪の電動キックボードは、日本で市販される多くが道路交通法の「原付きバイク」の扱い。最高速度15キロ以下のものについて、ヘルメット着用が任意になっていた。シェアリング事業を手がけるLuup(東京)はファミリーマートと提携して店先にポートを設けるなどして、貸し出しを増やしてきた。

 しかし、東京都内で昨年9月、ヘルメットを着用せずに電動キックボードを利用中の男性が転倒し、死亡する事故が起きた。二輪のキックボードは、道路を曲がる際など、体のバランスをとって操作することが難しい。貸出会社はヘルメットを推奨したり、安全講習会を開いたりして、対策を進めている。

高齢者や女性を意識

 車体の安定性を高めるのが三…

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