妻の高級外車、ブランド品を繰り返し購入か 楽天モバイル元部長起訴
楽天モバイル(東京都世田谷区)の携帯電話基地局整備事業をめぐり、水増しした業務委託料を楽天モバイルに支払わせて詐取したとして、東京地検は24日、同社元部長、佐藤友紀容疑者(46)=東京都港区=ら3人を詐欺罪で起訴した。
他に起訴されたのは、物流会社「日本ロジステック」(千代田区)元常務の三橋一成容疑者(53)=神奈川県愛川町=と、物流会社「TRAIL」(港区)社長の浜中治容疑者(49)=東京都中央区。
捜査関係者によると、佐藤容疑者は楽天モバイルの物流管理部長だった2021年6月ごろ、他の2人と共謀し、楽天モバイルから日本ロジに委託していた基地局の部材の輸送費など約9億2千万円分を水増しし、楽天モバイルに不正に請求して詐取したとされる。
不正に支払わせた金額は約300億円で、うち100億円近くが水増し請求分だったという。
関係者によると、楽天モバイルが日本ロジに対し損害賠償請求権があることを裁判所に申し立てた際に提出した資料には、佐藤容疑者と妻とのメッセージ内容が記されていた。それによると、ルイ・ヴィトンやシャネルで高額な買い物を繰り返していたほか、妻専用の車としてレクサス、BMW、フェラーリ、ポルシェを所有していたことがうかがえる。楽天モバイル側は「もはや呆(あき)れるとしか表現のしようがない常軌を逸した散財ぶり」と指摘していた。
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