他人の評価、気にして顔面まひに 森山直太朗が苦悩し見つけた処世術
シンガー・ソングライターの森山直太朗さんは、5年ほど前、精神的に追い詰められ、顔面まひになったそうです。「100人いたら、100人に絶対に『いい』って言ってもらいたいと思っていた」。そんな思いが次第に自身を追い詰めていったと語ります。顔面まひになった後、考え方を大きく転換させ、苦しみを乗り越えてきたといいます。
「自分の中に正解の基準がなかった。だから、他人の評価ばかり気にしてしまった」と振り返る。苦悩はある日、顔面まひという症状として表れた。
2002年10月にデビューし、「さくら」「夏の終わり」「生きとし生ける物へ」などのヒットで、シンガー・ソングライターとして確固たる地位を築いた。
デビュー以来、周囲やファンから求められるものを意識しすぎていたという。「欲張りだったんだよね。目の前で見てるお客さんにも満足してもらいたいし、一緒にやってるスタッフにもよかったって思ってもらいたい。今日、そういえば友達来てるな、友達にも良かったと思われたい」「100人いたら、100人に絶対に『いい』って言ってもらいたい。そういう弱さがあった」と振り返る。
迷い込み、迎えた限界 「自分の名前の舞台に自分がいない感覚」
他者の目を気にしていくうち…
- 【視点】
さくら。年甲斐もなく、聴いていて不意に泣きそうになります。さもありなん。心して拝聴しました。「多分、絶対の世界なんて未来永劫存在しないと~」の一節、なぜかとっても心にしみます。 そんな森山直太朗さんが「他人の評価」と「自分」の間で揺ら