A-stories 家族に知られたくなかった… 生活保護と「扶養照会」
東京都内に住む50代の男性は、「扶養照会」が嫌で、生活保護の申請を一度はあきらめた経験があるという。
10年ほど前に建築会社を解雇され、新しい仕事も見つからなかったときのことだ。
生活保護を考えたとき、頭に浮かんだのは地元・四国にすむ両親の顔だった。
保護を申請すると、自治体は親族に連絡をし、扶養ができないかを照会する。
「高齢の両親が知ったら、肩身の狭い思いをするはず」
そう考え、一度は申請を思いとどまったという。
しかし、結局、3カ月後には所持金が数千円になり、照会に応じて申請した。
70代の母親からはすぐに電話があった。
「申し訳ないけど、こっちも…