猪苗代湖で3人死傷ボート事故、元会社社長に実刑判決 福島地裁
滝口信之
福島県会津若松市の猪苗代湖で2020年9月、小学生の男児ら3人がモーターボートに衝突され死傷した事故で、業務上過失致死傷罪に問われた元会社社長の佐藤剛被告(45)の判決が24日、福島地裁であった。三浦隆昭裁判長は禁錮2年(求刑禁錮3年6カ月)の実刑を言い渡した。無罪を主張していた被告側は即日控訴した。
判決によると、佐藤被告は20年9月6日午前11時ごろ、ボートで猪苗代湖上を時速15~20キロで航行。前方左右を適切に見張らず、安全確認も不十分なまま漫然と航行した過失により、湖上に浮かんでいた豊田瑛大(えいた)さん(当時8)ら3人に衝突し、瑛大さんを死亡させたほか、瑛大さんの母親の両足を切断するなど2人に重傷を負わせた。
記事の後半では、判決を受けて取材に応じた遺族の思いを紹介しています。
公判で弁護側は、「前方左右の見張りを適切に行っていたが、被害者らを発見することは困難だった」などと指摘。事故を予見することは不可能だったなどとして無罪を主張していた。
判決は、事故現場は湾内で陸…