円相場、一時129円台 欧米の金融不安から「円高が定着の可能性」
徳島慎也
24日の外国為替市場の円相場は、ドルに対して円高が進んだ。一時1ドル=129円台をつけ、約1カ月半ぶりの円高水準となった。欧米の金融不安を背景に米国の長期金利が低下。日米の金利差が縮まるとの観測から、ドルを売って円を買う流れが強まった。
今月に入って米銀2行が経営破綻(はたん)して金融不安が広がってから、円相場は7円ほど円高が進んでいる。
市場では、米連邦準備制度理事会(FRB)が金融不安によって景気が冷え込むことに配慮して金融引き締めのペースを緩めるとの見方が拡大。米長期金利が低下した結果、金利が下がったドルが売られ、円が買われた。「今後、1ドル=130円を超える円高が定着する可能性が高い」(大手証券アナリスト)との声もある。(徳島慎也)
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