重要課題、積み残したままの基本計画 見通せない名古屋城天守木造化

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山下寛久
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 名古屋市が進める名古屋城天守木造化で、市は24日、有識者会議で大筋の了承を取り付けたとして、整備基本計画を取りまとめたと発表した。だが、重要課題は残されたままで、4月以降に再度、有識者会議の部会などで議論し、内容を一部差し替える方針。実現に向けた具体的な道筋は、いまだ見えていない。

 河村たかし市長は同日、「(年度末までの策定目標を)達成できた」と胸を張った。だが、木造化に向けた三つの重要課題についての議論は、今も「生煮え」の状態が続いている。

 名古屋城跡は国特別史跡で、現天守の解体などには、文化庁の許可が必要だ。同庁は、市が設置した有識者会議の同意を得ながら進めるよう求めており、同庁での検討のたたき台となる基本計画の策定は、有識者会議やテーマごとの部会の理解が前提となる。

 この理解が得られていない重…

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