モディ姓の「名誉毀損」、議員資格はく奪 名家のラフル・ガンジー氏
インド議会は24日、最大野党「国民会議派」の元総裁、ラフル・ガンジー氏の議員資格を剝奪(はくだつ)した、と発表した。ガンジー氏は、インドのモディ首相と同じ「モディ」姓をめぐる発言で名誉毀損(きそん)の罪に問われ、23日に有罪判決を受けていた。
地元メディアの報道によると、ガンジー氏は2019年の総選挙前、インド南西部の州で開かれた選挙集会で、「どうして泥棒はみんな『モディ』が共通の姓なんだ」と発言した。この発言が、モディ一族を傷つけたとして訴えられ、グジャラート州の裁判所が23日、ガンジー氏に禁錮2年の有罪判決を下した。
ガンジー氏は初代首相ネールを曽祖父、インディラ・ガンジー元首相を祖母、ラジブ・ガンジー元首相を父に持つ。インド独立の父、マハトマ・ガンジーの子孫ではないが、名門一家の御曹司だ。19年の総選挙で与党・インド人民党に大敗した責任をとって総裁を辞任したが、今なお党内での影響力は大きい。モディ氏に対抗する野党側の首相候補の一人とも言われる。
ガンジー氏は30日間の保釈が与えられており、ガンジー氏の弁護団は判決を不服として上訴する方針だ。インドでは24年に総選挙が見込まれている。(ニューデリー=真田嶺)
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